先月、内閣官房の研究プロジェクトに参加するため、アメリカに出張しました。官僚や民間企業から集められた方々と会議し、私自身が「総理役」としてロールプレイ行ってきましたが、帰国後、思う事があった。
安倍総理がホストになり、G20が日本で開催されたわけだが、仮に私が「総理役」として、その大舞台にいたら…
「総理大臣」たる者は、我が国を代表する者。
国内外にプレゼンスを示し、方針を決め、人を動かさなければならない。
それには、やはり「品格」「人格」「知性」「理性」「判断力」「決断力」「国際感覚」..書けばキリが無いくらいの「力」を持ち合わせていなければ務まらない。
さらに、総理大臣は「自衛隊最高指揮官」も兼ねている。
私の父は元自衛官であり、定年で退官するまでにいくつかの護衛艦で艦長や護衛隊司令を務めた。
艦長とは1つの艦の最高権限を持つ指揮官であり、護衛隊司令とはいくつかの艦を束ねる指揮官である。
1つの艦で数百人の乗員がいるため、護衛隊司令となると1000人を超える人々の命を預かることになる。誰もが知っている大企業の社長並みである。
そんな父からは、夕食時などに「〇〇な状況で△△した」「指揮官としてこう考えた」といったケーススタディのようなものをよく聴かされていた。
10代の頃にはピンとこない事も多かったのだが、今となってはその時の緊張感や重圧がよく分かる。自分の判断1つに、文字通り1000人以上の命がかかっているのである。
ましてや最高指揮官たる総理大臣の立場になれば、預かる命の数が全自衛隊員22万人、ひいては全国民1億2,000万人になるのである。
どれだけの重圧と、それに耐えうる「力」が必要なのだろう。
私自身、企業は“人なり”という通り、「個」を伸ばすことにより、その集合体であるその企業が結果、「成長」すれば良いと考えている。
そして特に、大小問わずチームを率いる立場にある人が伸びることが最も効果が高いと確信している。
もちろん、規模が大きくなればなるほど求められる「力」は大きくなっていくし、得られる変化や効果も大きくなる。
それには先ず、先導者たる者、「総理大臣」になれないとしても、彼のような「姿勢」「考え方」「思考」に努めるべきである、と考える。
私自身、「指導」、「助言」といった業務を行う身として、更にその上を行かなければ無論、「教える事」など出来ない。
そこには「年齢」は関係無く、前アメリカ大統領も若かった、ケネディ大統領もそうであった。現フランス大統領も若い。ではそこに何があるのか?
上記で述べた通りのあらゆる「力」の賜物としか言いようがない。
私自身日々勉強であり、それをクライアントに「更に洗練したモノ」を提供し、豊かな社会になるよう貢献したい。