自分のキャパシティを決める

皆さんは自分のキャパシティを把握しているでしょうか?
ここでいうキャパシティとは、「何人までだったら最高のクオリティのサービスや商品を提供できるか」という限界の事です。
この自身のキャパシティを決めるということが仕事をする上で非常に大事なことなんです。

例えばもしあなたが何らかのコンサルタントをしていたら、年間で何人のクライアントに対応できるでしょう?
もしあなたが腕のいいパティシエだったら、一日に何個までだったら最高のケーキを作れるでしょう?
あなたは一日何時間までだったら最高の仕事が出来るでしょう?

「そんなの、買ってくれるお客さんがいる限りいくらでも!」と言いたくなる気持ちは分かります。
でも、絶対にそれはできません。あなたが最高の仕事をするには必ず限界があります。
そして、キャパシティを超えて仕事をするということはすなわち、「質の劣るものを提供する」ことになります。

もしあなたが年間で12人のクライアントしか対応できないなら、それを超えないようにしましょう。
一日50個のケーキを作るのが限界だったら、そう言いましょう。

ちなみに私がかつて扱っていた研修は、内容にもよりますが“1回あたり12名まで”としていました。
これは演習を多く取り入れ、受講者とコミュニケーションを取りながら進めていくから。
あまりに多くの受講生がいるとフォローアップが出来なくなるし、アンケート調査でも
人数が増えれば増えるほど満足度が低下することが明らかになったからです。

変化も競争も激しくなっていくこれから先の世の中では、あなたの顧客と“飛びぬけた関係”を関係を気付いていかなければなりません。
そうじゃないと、簡単に競合相手に移ってしまうでしょう。特に、相手があなたより安価で提供している場合には。(多少質が劣っているとしても)

自分のキャパシティを守りましょう。そうすることが、実に大きな意味を持ちます。
どういう事かというと、あなたの商品やサービスを買いたい人がキャパシティを超えた瞬間、
あなたは“売り手市場”に足を踏み入れることになるのです!